カカロット お前がナンバーワンだといえるか評価・感想 ロードが長いバトルが単調  |面白い? クソゲー? キャラゲーの未来 サイバーコネクトツー

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今回は、1月中旬に発売された「ドラゴンボールZ カカロット」の評価、レビューになります。
対戦格闘ではなく完全1人用ゲーム、RPG(経験値稼ぎ、パワーアップ)要素、半オープンワールドの広大なドラゴンボールの世界を再現したアドベンチャー要素。
近年のドラゴンボールゲームの中では、一線を画した作品になっています。
開発は、ナルティメットシリーズ、ジョジョオールスターバトルのサイバーコネクトツー。
ネットでは、賛否両論が繰り広げられていますが、面白いのかクソゲーなのか、まさにベジータのセリフ通り「お前がナンバーワン」なのか?を30時間近いプレイ時間で、まとめてみました。


このブログでは、2019年の下半期から2020年に発売されたゲームを重点的にレビューしています。最新ゲームのレビューが知りたい人には、おすすめの情報が満載です。よろしければ、参考にしてみてください。

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ドラゴンボールZ カカロット ストーリー 評価 原作のどこまでカバーできている?

サイヤ人編から魔人ブウ編まで、細かい日常描写まで再現されている

ドラゴンボールZカカロットは、タイトルの通り、アニメのドラゴンボールZの内容、いわゆるサイヤ人編から魔人ブウ編までをまとめたものになっています。

 

今までのドラゴンボール作品も、サイヤ人編からセル編までカバーしたものは、ありますが魔人ブウもしっかり再現したものは、なかなかありませんでした。(断片的にムービーで紹介などはありましたが)

コミックスだと約30巻分がカバーされています。

 

ゲームは、原作通りに話を勧めるメインストーリーと、初代ドラゴンボールのキャラなどが登場して、経験値やアイテムを獲得するサブストーリーがあります。

ドラゴンボール カカロット ヤムチャ サブストーリー

メインストーリーは、原作の重要なバトルを再現しつつ、サイヤ人編からフリーザ編にかけて、少年悟飯が修行したり、セル編から魔人ブウ編にかけて、グレートサイヤマンになるまでの話が挿入されていたり、バトル以外の日常シーンなども入っています。

 

ドラゴンボールは、バトル漫画として親しまれていますが、鳥山明氏のギャグセンスや、端役であっても魅力的な性格を持っている(浮気性のヤムチャなど)など、まさにドラゴンボールの世界観をどっぷりと味わえる作品になっています。

 

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過去のドラゴンボールゲームに比べて、エフェクト、ステージ再現は最高峰の出来

バトルステージの再現度が非常に高く、ベジータと人造人間18号が戦った、ハイウェイやら、セルリング、ナメック星、ラストの界王神界・・・・そして便利すぎるギザード荒野などなど。

バトルステージの再現度は、今までのドラゴンボール作品の中で、屈指のクオリティです。

 

キャラのグラフィックに関しては、先行するアークシステムワークスの「ドラゴンボールファイターズ」の方が、若干秀でていると思いますが、ちゃんとPS4後期のグラフィックであると実感できるクオリティです。

漫画やアニメで観た、キャラクターの動きやカメラワークがゲームで、再現されているので、感動しますね。(ただ、原作のやや残虐なシーンは、やわらかい表現になっています)

アングルの再現なども非常にこだわってます

たまらん

かめはめ波とギャリック砲のぶつかり合いや、元気玉の放つシーンなど、必殺技のエフェクトなどは、非常に素晴らしく、ステージ再現とともに、これも近年のドラゴンボールゲームの中では屈指のクオリティといっていいでしょう。

 

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ドラゴンボールZ カカロット エンディングまで遊んで ストーリー再現を目指したからこそ見える粗

ドラゴンボールZカカロットは、今までのドラゴンボールゲームの中で、一番原作再現度が高いと思いますが、だからこそ抜けてしまった部分が、気になって仕方ないです。

僕は、根っからのドラゴンボールファンではありませんが、特にトランクス関連のイベントがごっそり抜けているんですよね。

 

 

  1. セルが完全体になって、ベジータを圧倒し、トランクスが超トランクス(パワー重視)になるが、返り討ちにあう
  2. トランクスが、未来に戻って、17号、18号を倒して、セルも返り討ちにして、青年トランクスの時間軸の平和を守る

あえて、制作側の都合を考えると

  1. 超トランクス(パワー重視)のモデルを作る時間がなかった
  2. 未来の青年悟飯や、中年ブルマを作るのが面倒だった

 

などがあげられます。最悪1はスキップしても、2はセル編の肝というか、あれがあってラストなので、正直省いた理由を聞きたいですね・・・

細かいことでいえば、バトルムービーもサイヤ人編、フリーザ編、そしてベジットと魔人ブウ(悪)あたりは、相当がんばって、作られていますが、セル編はあんまりなかったです。

 

超ベジータが、セル第2形態を圧倒したり、スーパーサイヤ人2悟飯が、セルを圧倒するバトルシーンも期待していたのですが・・・描写にムラがあります。

他のドラゴンボール作品なら、多少カットされても問題ないですが、カカロットに関しては、逆に気になってしまうんですよね・・・

 

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ドラゴンボールZ カカロット RPG+アドベンチャーの新要素は、神ゲーになりうるのか?

ドラゴンボールZカカロットは、RPGとアドベンチャーとアクションがあわさった、かなり特殊なゲームです。

ただ、ストーリーを進行するだけでなく

  • 料理を食べてステータス強化
  • 回復アイテムを持ち込んで、バトルを有利に進める
  • ドラゴンボールのキャラをもとにしたソウルエンブレムというものを、料理、戦闘、経験値それぞれのボーナスに割り当てて、ゲームを有利に進める
  • サブストーリーや、敵とのエンカウントで経験値をためて、レベルアップして能力アップ

様々な寄り道要素があります。コミュニティシステムは、キャラの組み合わせによってボーナスが発生し、初代ドラゴンボールから最近のドラゴンボール超の関係まで、ボーナスが考慮されていて、面白いです。

これらのゲームで、究極の悟空体験ができるみたいですが、僕は最低限のサブストーリーだけ、こなして、メインストーリーをひたすら進むという遊び方にとどまりました。

 

 

それでも、クリアまで27時間かかったので、キャラゲーとしては、かなり規格外のボリュームです。

寄り道要素は、それなりにあるのですが、どれも面倒なんですよね。素材を集める必要があるし、素材を集めるたびにマップ移動しないといけなくて、マップ移動の度に、ロード時間が発生します。

ドラゴンボールZ カカロット マップ ロード時間

(別のマップに行くたびにロード時間が20秒ほど発生。結構頻度が多いです)

 

度重なるアップデートによって、HDDの状態でもロード時間は15秒~20秒といわれていますが、何度も繰り返すため、5秒以上短くできるSSDにつなぐのが、ベストだと思います。

(どの商品も6000円ぐらいしますが、PS4の容量が500GBだったり、ロードに不満がある作品があれば、値段分の満足感は絶対あります)

 

 

また、素材集めは、メインストーリーでも後半になるほど頻発するので、わざわざサブストーリーでメインストーリーと同じことをするのが、面倒です。

サブストーリーは、サブストーリーならではの要素が少なく、メインストーリーとの差別化が薄かったように感じます。ドライブや野球など、ミニゲームのクオリティも単調で、かなり低いです。(龍が如くってすごいんだなぁ・・・と改めて感じました)

ドラゴンボールZ カカロット ミニゲーム

(アニメオリジナルエピソードの免許取得がはいっているのは、面白かったですけど)

 

また、経験値もメインストーリーで得られる経験値が、かなり多く、メインストーリーさえプレイして、アイテムに全回復する仙豆を登録すれば、大丈夫です。

バトルは、後述しますが、ある方法を使えば、ほぼワンパターンになるので、ぶっちゃけ作業です。

 

PS2のドラゴンボールスパーキングシリーズもドラゴンボールの世界を移動するという要素があり、ボリュームとクオリティが増している、カカロットは非常に面白いとわくわくしましたが・・・

蓋をあけてみると、ロード時間は多いし、面倒なことが多すぎて、ひたすらメインストーリーを進める・・・という方法に落ち着きました。

 

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ドラゴンボールZ カカロット バトルに対する不満点

ドラゴンボールZカカロットのバトルシーンは、ネットでのかなり評価が低いですね。

理由としては、対戦重視のファイターズが発売されていたり、PS2にスパーキングシリーズといったドラゴンボールの戦闘イメージをそのまま、ゲームに落とし込めた作品がでたり、長寿作品だからこそ、抱えるライバルの多さにあります。

 

 

それを差し引いても、もう少しバトルは考えてほしいな思いました。

投げ技がないことによる駆け引きのつまらなさ

まず、投げ技がないです。相手がスーパーアーマー(攻撃をしてもひるまない)状態が多いというのは、仕方ないです。いちいちこちらの攻撃でひるんでいたら、簡単なゲームになりますから。

 

とはいえ、バトルによっては、常時スーパーアーマーかよ、といえるぐらい硬い敵が多いです。

終盤は、カウンターばっかり狙ってくる相手ばかりなので、おのずと

  1. 距離を開ける
  2. 気力をためる
  3. 必殺技をうちまくる

 

これで解決します。あとヒートアップ状態になれば、必殺技を連続してうてるので、ダメージを稼ぎやすいです。

終盤になると敵が強くなるイメージですが、こちらもレベルがあがって相応に強くなるので、序盤でもラディッツが非常に強く感じました(笑)

 

 

特にビックバンアタックは、凶悪

スタン(気絶)要素があるのですが、敵のスタンゲージの回復がはやすぎて、全然活用できませんでした・・・

カカロット 人造人間20号

この技に何度苦しめられたことか・・・

正直、投げ技をつけるだけで、戦闘の幅がかなり広がったと思いますし、近接戦闘がとにかくつまらないんですよね。ナルティメットシリーズや、ジョジョオールスターバトルなんか、投げ技が、かなり大切だったのに・・・

逆に敵はどんどん投げ技を使います、一番苦労した敵は断トツで

人造人間20号・・・

 

必殺技の選択肢が少なすぎることによる単調なバトル

ドラゴンボールZカカロットの必殺技は、良くも悪くも原作のイメージを壊さず、オリジナルの技がほとんどないです。

後半になると、ほぼ1回しか使えないゴテンクスやベジットなどがいますが、いつも使える悟空、悟飯などは、意識的に修行して、必殺技を強化しないと、新しい必殺技を覚えません。

 

 

放置していたら、悟飯は魔人ブウになっても、魔閃光しか使えなかったりします(笑)

根気よく、必殺技を育てたとしても、「限界突破かめはめ波」など、既存の技の流用になります・・・

クリアするだけなら、あまり成長させなくても問題ないです

 

それに気力消費が多すぎて、かえって今までの技を使い続けた方が、楽だったり・・・

クリア時間が30時間近い作品にしては、あまりにもこちらの選択肢が少ないなぁと感じました。10時間ぐらいなら、全然問題ないですけど。

 

良い点は・・・敵の技に専用演出が多くて、一人用を意識したバトルや演出になっているところでしょうか・・・

正直、対戦要素があってもいいかなと思いました。ドラゴンボールは敵役も魅力的ですし。

 

以上が、ドラゴンボールZカカロットのレビューになります。マイナスポイントは多いですが、原作のムービー再現、音楽再現などが魅力的で、おそらくクリアしたら、ネットカフェなどに駆け込んで、原作をもう一度読み直したくなる衝動にかられます。

ただ、古き良きキャラゲーというか、演出のレベルは高いけど、RPG、アドベンチャー、バトル要素が、中途半端というか、2020年基準では素晴らしいと絶賛できる面白さではありませんでした。

今後、ダウンロードコンテンツが提供される予定ですが、原作の補完か、GTや超の内容も盛り込むのか、オリジナルストーリーであるかは未定です。