いぬやしき 実写映画公開まであと少し、その前にアニメを一気にみたので軽い感想

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とんねるずの木梨憲武が16年ぶりに映画主演を務めるみたいです。さらにその映画には佐藤健が高校生+悪役ですって

それが、ガンツで有名な漫画家、奥浩哉の「いぬやしき」という漫画の実写映画になります。

あ・・・アニメの感想ですがネタバレを多分に含みますので、映画でいぬやしきに初めて触れる人はブラウザバック推奨です。

ちょっと気になったので、アマゾンプライムでいぬやしきのアニメ全話公開されているので見ました・・・いっきに11話見てしまいました。

フジテレビのノイタミナ枠のアニメって実は初めて見たのですが、クオリティが素晴らしかったですね。デジタル、3Dを的確に使い分け、単にショッキングな描写やクールなメカニックの絵だけで魅せる作品にとどまらず、ヒューマンドラマ部分もしっかり感情を揺さぶるように作っていました。

この作品、叫んだり、鳴いたり、わめいたり、笑ったりとにかく感情をオーバーに表現したり、見せつける描写が結構多いです。

ここは、俺も泣きましたわ・・・

小日向さんの声優の作品これからもっと増えるといいな~

描写はグロテスクなので青年誌って感じですが、表現やプロットはすごい少年漫画のような感情を全力で揺さぶる熱さですね。ちなみにHUNTER×HUNTERは逆です(笑)

奥先生が最初からキャラクターの役割とラストの展開を決めて書かれているように、きれいに始まって、きれいに終わる非常に構造的な作品になっています。

まどマギが何も持たない少女が魔法少女になるための12話とすれば、いぬやしきは絶大な力を持っているが心は優しい壮年男性がヒーローになるための11話って感じですかね。

不慮の事故で機械化し、全く同じ能力を有する58歳のおじさん犬屋敷とイケメン高校生、獅子神。

人の生に触れることで生きていることを感じる犬屋敷と人の死に触れることで生きることを感じる獅子神の対立。犬屋敷は与えられた能力を人を救うために使いますが、獅子神は自分のためだけに、さらに残酷な通り魔殺人を行います。

こういう対立がきっちりと決められているので、久しぶりにアニメを見てもすんなりと物語に入っていけます。

構造的っていうとストーリーがかっちりと決まりすぎて面白みに欠ける印象を受けますが、友人の能力と知り、通り魔を行っていると知ったいじめられっ子の安堂が獅子神の暴走を止めるために、能力への知識、活用に秀でている獅子神に犬屋敷をぶつけるために二人で特訓するというシーンがとても熱いです。

自分を偽らないまっすぐな安堂というキャラクターが一種の救いと清涼剤になっていました。

獅子神もえげつないほどに悪役なんですけど、家族と友達は大切にするというルールを守って、漫画をこよなく愛するどこにでもいる高校生です。犬屋敷は機械にされて救われるけど、彼は機械によって自我を殺され、生活環境も殺されてしまったある意味被害者的な視点を後半見せていくところが面白いです。

「俺が悪役で、じじいがヒーロー」

というのが本作の代名詞的な獅子神のセリフですが、客観的な目を持って、自分が悪役にされたことに抗うかのように葛藤していく彼の姿があっていぬやしきのドラマ性がより一層増しています。

マンウィズのOPの「MY HERO」は最高で、今でも通勤中に何度もリピートしていますが、最初にあらわれるのは犬屋敷ではなく、無数の建物を背中にはやして、目覚めない母親を大いて空を飛ぶ獅子神です。

この母が死んでいるのか生きているのかわかりませんが、国家にたいして反逆できるほどの力を有する獅子神が最も欲しいものは母親との安定した生活という彼の深層心理が垣間見えるワンカットです。それをOPで魅せるというのはやりますね~~

一番目にするカットとともに、一番好きなシーンといっても過言じゃないです。OPやEDはアニメ監督から見た原作の解釈が詰め込まれています。

他人が命乞いをする姿に興奮を覚え、命をもてあそんだ彼への罰として、マスコミに連日攻撃された母は自殺を選び、さらにその自殺もバラエティのテロップで報道されました。

獅子神は犬屋敷ほど遠くの声を察知するという能力を進んで使っていたわけでもなく(もしかして知らなかった可能性が高い)、母の死に目にあえなかったというのが彼への罰になります。

彼が通り魔的に家庭の中に入って、全員鏖にした背景も両親が離婚して、父は裕福な暮らしをして、母はボロアパートで質素に暮らすという不平等になるぐらいなら一家全員まとまっていなくなればいいという心中的な価値観のもと行ったのかな~って推測もできます。

まぁ、命があるという実感が乏しくて、それを試すためにやったというのがあの時点では最適解でしょうけど。

獅子神は謎のまま、結果的に人類の大多数を救って散っていったというのも良い締め方でした。なぜ彼があの時、犬屋敷と一緒に公園にいたか。それだけでディープなファンなら2時間ぐらい談義できるかも(笑)

おそらく映画は上映時間が2時間前後ですし、原作は10巻におさまっているといっても獅子神の精神的葛藤を深く描くことはできないでしょう。母は登場しますが、彼は単純な悪役でとどまりそうな気がします。

現在できる邦画アクションの限界に偏った内容になりそうですが、それはそれで面白そうですね。二人が戦うぞ!!って示唆しながら最終的に戦うのは10話までじらされるのがいぬやしきでしたから。

出来れば公開前に弟に全話みせて、布教して二人で公開日に映画館へ突撃して感想書きたいと思います。

いぬやしき(1)

いぬやしき(1)

  • 作者:奥浩哉
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2014年05月

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