ドラッグストアを歩くガイドマップになる 中川基 「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬」

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2017年にセルフメディケーション税制が導入され、スマホなどで薬の効果、副作用が簡単に閲覧できる時代になって、ドラッグストアの薬を使って賢く健康管理される方が増えました。

それだけに、ドラッグストアで勤務する薬剤師、登録販売者への責任は重くなっているのです。

当然、消費者側もドラッグストアにどのような薬が売られて、どのような価格帯と効能があるかを最低限は、把握したほうがいい世の中になりました。それだけ周りにドラッグストアがあふれているのです。

今回は、最低限の知識と賢い買い物を身に着けるための本を紹介します。

中川基による「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬」です。

なんだか仰々しいタイトルです。

巷にある類似の本が、「買ってはいけない薬」にトピックをあてている(人は恐怖に関心を抱きやすいので)のに対して、こちらは、「これを買ってもあまり効果が見込めない、それならこれを買ってね」という建設的な提案がされています。

お勧めの商品は、章の最後に用途ごとに図解で分けて、商品の画像もしっかり添付されているので、かなり利便性の高い本ですね。

これを主軸にして、商品を買って、レビューするだけでもブログの記事が二桁作れそう(ニヤケ顔)

なぜ、その商品がお勧めで、逆にお勧めできない商品はどの成分をもってお勧めできないか。それを著者の視点と客観的な成分を加味して語っているので、すごい説得力と納得感があります。

(画像が誰が見てもわかりやすいグラフとか、図解でとても便利)

ある程度覚えて、友人とドラッグストアによって「実はね・・・」と話せば、あなたもドラッグストアのうんちく王になりたいでしょうか?(笑)

基本といえる頭痛、風邪薬、鼻炎、睡眠導入剤から虫よけ、掃除用品、ダイエット、そして男性の力を取り戻すあの手の商品まで、本当にドラッグストアの基本を網羅し、ドラッグストアを歩くガイドマップという活用ができる本です。

この本を読んで気づかされるのは、民法の最大の支援者は洗剤・化粧品とかいわれていますが、医薬品やサプリメントを扱っている企業もかなり多いということを思い知らされます。

当然、民法に多額のスポンサー料を払うだけでなく、CMの広告料、そして名前を聞いただけでわかる大手企業ばかりなので、大量の社員を養うための人件費が必要。

そのしわ寄せが誰に来るのか・・・そう消費者ですね。

ありとあらゆるテクニックを駆使して、消費者を惑わせるわけです。学会をつくったり、論文をとりあえず出したり。

サプリメントや化粧品ではさも効果があるように記載されていますが、そして、医薬品ではないため、薬効の記載と責任が発生しません。

このようなカラクリや、「食べたことをなしにするサプリが売られているけど、周りに肥満が減らない・・・」という客観的思考ができると本当に買うべき商品が見えてくるかもしれません。

著者のそうした業界に対する自由で挑発的な書き方が、単なる薬の良しあし以上に面白く、読み物としてもすぐれているのが本書の特徴。

面白かったフレーズ、内容を手当たり次第に抜粋します。

致死性ではない・・つまり風邪にかかっても人はだいたい死なないので、あくまで不快な症状を抑えれば自然に治る、これが市販の風邪薬のコンセプトです(p30)

薬の認可や適用範囲というのは、厚生労働省に事細かな書類を提出したり、時にはおエラいさんを接待したりと、さまざまな長く苦しい手間と心労をかけなければ、適用症例ひとつにしても修正することは不可能なのです。(p60なぜドリエルよりも圧倒的に安価で同等の睡眠導入成分がはいっている、レスタミンコーワが睡眠導入の効能を書けないのか?)

医薬品として、コンドロイチンが使われているといっても、神経痛などに使う注射薬でしかありません。そもそも口から摂取すると体内で分解されてしまうので、えびせんを食べているのと大差はありません(p86)

医薬品であれば、内容量と表示が異なれば厳しい処分がありますが、食品では行政も「改善するように」としかいえないのです。医薬品として十分な内容量を配合すると、低価格では販売できないので、ライバル商品に負けてしまいます。そこで不当表示をしても注意を受けるだけで済む健康食品としての販売に終始しているのでしょう。(p90グルコサミンの実内容量がおかしい件について)

加えて気をつけたいのが、高級アルコールシャンプーの中でも「弱酸性」と銘打たれたもの。そもそも酸性の洗浄成分は逆性セッケンといい、殺菌剤として病院のサニタリー消毒などに使われているもの。肌に対して負担が大きいといえます(p111)

あと、ノンシリコンよりシリコンシャンプーの方が実は高級で質が高いとか、天然を崇拝しすぎて、結果、高くて粗悪な製品を買ってしまうとか、普通の烏龍茶でも脂肪吸収能力を有しているとか、コラーゲンをとったら肌がプルプルになるというのは、人が髪を食べてふさふさになるのと同じ発想という神発言があったり(笑)、さらにコラーゲンはゼラチンと全く同じだったり・・・

シャンプーの章はすべてが「へえ~」の連続でした。ボタンがあったら連打したい!!

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本当にドッグイヤーの嵐でした。もう少し自分でまとめて、ドラッグストアの地図にしたいですね。

一見、大手メーカーや旧態依然としたシステムに反抗しているだけに見えますけど、ロキソニン、アレグラ、太田胃散などCMでも有名で大手メーカーが取り扱っている商品でも、効能があれば迷わず推すので、そこが信頼できますね。

ただね・・・ドラッグストアで働く身をして、お客様が求める商品はやはりCMや大手メーカーが勧める商品が多数で、サプリメントも売り上げの主軸であるという現状があります。

まぁ、すべてのサプリメントが悪ではなく、用途によって効果を発揮するものもあります。

うちは、特段ノルマが設けられているわけではないので、お客様が迷われていたら、「こういう商品があります、こういう活用法があります」と勧められるのですが・・・まだペーペーの僕には厳しい・・・まぁ精進あるのみです。

全く関係のないお話をしてしまいましたが、ドラッグストアを日ごろから活用しているけど、いまいち効果が実感できない分野がある、症状があるというかたは一度手に取るのをお勧めします。ただ、本気でお悩みであればやはり餅は餅屋なので、専門の医院に通うが鉄則です。

薬局で売られている薬は、どうしても処方薬より一歩効力が劣っている分野もあります。

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