仮面ライダービルド 中間の感想 自警行為によって過去の罪が払拭されない葛藤する主人公

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さて、北都編もひと段落して、物語はさらに佳境となる西都編に映るわけです。

ビルド評に関して、別に需要はないと思いますが、あることないこと(いやないことは語るなよ~)をぼやいていこうと思います。

桐生戦兎というのは近年の特撮ドラマ・・・いや普通の漫画に比べても業の深いキャラとして描かれています。
スマッシュという敵、そして仮面ライダーシステムを双方の生みの親といっていい。普通はどちらか一方なのですが。そして自身も言ってみれば怪人。

東都編では彼が葛城巧だったという本編最大の謎が明かされます。

ここで今までの争いの元凶が自分に合ったと桐生は自分を責めますが、仲間たちに励まされ、僕たちも今まで彼がつくったフルボトルで人々を救ってきたじゃないか!!桐生と葛城は同じ人間だけど違う道を進んでいるんだと力強く応援します。

科学によって絶望した彼はその科学によって救われるのです。

しかしながら、彼はその科学は人を救うためにあるという考えが思わぬ事態を招きます。
葛城が作成したハザードトリガーに対して一抹の不安を抱きながらも、自分がつくったスクラッシュドライバーによって我を失った万城を救うため、自らも自我を失うハザードトリガーを使用して一人の命を奪います。

科学の可能性を信じて作成したスクラッシュドライバーは北都、南都、西都のパワーバランスを大きく変えます。
核のように土地すらも枯渇される兵器の場合、抑止力は働きますが、仮面ライダーシステムのように極地的に敵の拠点を破壊できる兵器は双方が持っていたところで抑止力として成立せず、権力を握っている側の指示一つで侵略行為を用意とします。

葛城は仮面ライダーを防衛システムとして運用しようと試みましたが、皮肉にも最も戦争行為を容易とする兵器として現在は運用されています。

スクラッシュドライバーを作成して戦争を混沌化させてしまったこと、ハザードトリガーによって人を殺めてしまったこと(正確にはすでに怪人ですが)

「過去いろんな過ちを犯してしまったけど、今の自警行為によってそれが報われていく」というヒーロー作品によくある綺麗なドラマツルギーを破壊して、「過去の過ちを清算するために起こした行動がさらなる悲劇や責任を生んでしまう」という混沌とした状況に陥れ、桐生にどのような成長を描くのか。そこがビルドの面白いポイントです。

普通のドラマなら「葛城は負の遺産、それを桐生という人格で正していく」と綺麗にまとめるところを、桐生になっても戦争の原因、科学の暴走という禍根を残し、新しい罪や責任まで容赦なく突き付けていく。

現実世界でもそうです。過去の自分の失敗を取り返そうとしてさらに泥をぬることになったり、取り返しのつかないミスを犯してしまったり。自責の念があるからこそさらに空回りする結果を招くことってよくあります。

戦争ってワードについつい敏感になってしまいますけど、ビルドも過去のライダーシリーズ同様に主人公の葛藤というクローズドな部分でも魅力的なドラマが描かれています。

桐生戦兎はここ数年のライダー主人公の中で最も複雑な経緯をたどってビルドになり、最も複雑な事情を背負いながら戦っている青年です。

北都編に入ってからドラマや設定がやや雑になったかと思いましたが、スクラッシュドライバーの副作用に悩まされ続けた万城、破壊衝動をコントロールできない桐生と葛藤する主人公を克明に描いています。
作品としては間違いなく平成初期に勝るとも劣らない魅力的なキャラが現在リアルタイムで見られているといっても過言ではありません。

暴走するとわかってもハザードトリガーを使い続けながら、身体も心も傷つく桐生を見ると、非常に胸が痛みます。なにか解決法はないんでしょうか!!そうあえぐ視聴者は僕だけじゃないはず。

西都編も激動の予感がします。期待してみなさんでビルドを応援しましょ^^

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