苦労した身体がうまいと反応する幸福な炭酸 オランジーナを振り返る

スポンサーリンク

オランジーナから初の炭酸水であるフレンチスパークリング発売を記念して。

CIMG0397

オランジーナはフランスでは国民的炭酸飲料として圧倒的なシェアを誇り、サントリーが買収し、2012年、飽和した国内炭酸飲料業界を震撼させた。
リチャード・ギアによる「男はつらいよ」の寅さんに扮したほろ苦いエピソードと製品本来の甘さ控えめを掛け合わせたCMは好評を博した。

特徴はほかの炭酸飲料と異なり果汁12%。商品名のとおり単なるオレンジにとどまらずレモン、マンダリン、グレープフルーツなどあらゆる柑橘系をミックスして現在に至っている。
オレンジの皮を主張した象徴的なシンボルのとおりオレンジの皮から抽出したオレンジピールエキスと果汁繊維を加えて果実をそのまま味わっているような深さを出している。

炭酸飲料にしては珍しく軽く振ることで中の果実を全体にいきわたらすということを推奨しているのも特徴。

このオランジーナ、発売した当初は学生生活最終年度といったところでまだ人生の荒波(今も山なし谷なしかな?)にさらされていない状態で飲んだ。
最初の印象はとにかく「苦い」の一言だった。まだビールを本格的に飲んでいなかったし、炭酸におけるのどごしがいかなるものか未知数だった。要するに舌が子供だった。甘い炭酸しか受け付けていなかった。

しかし、肉体労働を本格的に始め、仕事終わりの披露した体にこのオレンジーナを一発ぶち込んでみた。

犯罪的だ!!うますぎる
労働のほてりと部屋の熱気で息苦しい体に一か月ぶりのオランジーナ(大嘘)
しみ込んできやがる!!身体に・・・・・・・

こいつはとんでもない肉体労働者向けの炭酸飲料だった。

疲労しきった肉体には過度な甘さよりも適度な辛さと酸味が刺激になり肉体疲労回復にも足りうる。飲み続けていくと微炭酸の優しい刺激が意外にも口当たりがよく、ごくごくとしっかり飲み干したと同時に終わるちょうどよい420ミリサイズ。

肉体疲労した身体にはまさに丁度良い甘さ、苦さ、辛さ。絶妙なオレンジの酸っぱさが相まってたまらない飲料水になる。

別にアルコールで頭を酩酊にさせなくても労働をねぎらう飲料水なぞこの世にいくらでもあるという事実に至った。

オランジーナはどことなくチューハイのような個性を感じさせる。ほどよい炭酸と果実のささやかな甘みが食欲をより旺盛にする。後味のキレがよいため食事中に飲んだとしても邪魔しない炭酸飲料というのはそれだけで飲む場所を選ばず優秀。

ちなみにサントリーの広報によるとオランジーナを支持しているのは2~30代ではなく、なんと働き盛りの40代。役職の終着点、収入の終着点も見えそうな中間管理職、はたまた社長たちが跋扈する40代……そんな大人たちが支持する飲料水なのだ。ただの炭酸飲料の枠におさまるわけがない。

炭酸飲料という常日頃体で味がわかっているはずの飲料水であっても歳を重ねて、立場がかわることで味覚が変わってそのうまさがわかるというのは幸運な体験で忘れがたいものだ。

今回新発売のフレンチスパークリングは元のオランジーナより価格を下げ、果汁を下げ、最近はやりの水や炭酸水に果汁エキスをプラスしたものと違って、ちゃんと本来の果実を使っている。人工的な甘さではなく、オレンジ本来の優しい甘味、ささやかな酸味、確かな苦みとオランジーナより少し個性の強まった炭酸とバリエーションとしては優秀。ただ私は元のオランジーナの方がやっぱり好きだ。

1つ残念なことがあるとすれば、コンビニでいつでも購入できて150円以下で買えるのだが、近所のBOSS自動販売機には全く缶タイプが設置されていない……サントリーさんなんとかしてもらえないだろうか

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。