旧三級品の代表 わかば タール19にしては甘く吸いやすく、時折訪れる辛さが特徴 300円を超えても吸えるのか?

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スタンダードなタバコ、高級なタバコと基本的なものはそこそこ手を出してきたが(それでもまだまだ)、今回は少し趣向を変えて旧三級品の代表ともいえるわかばを紹介したい。

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旧三級品というのはほかの銘柄で余った葉や若干品質の悪い葉を使用することで「特別税率」という税率の適用によって本数は同じながらかかる税が一般的なタバコより安価になるため、消費者も安価で購入できるという仕組み。ざっくりいうと「ちょっと味が悪いけど、その分安いよ」という安かろう悪かろう的なもの。

……といっても愛煙家はちゃんとワンコイン近くを払って好きなタバコを吸っているという自負があるため、わかば、エコー、ゴールデンバットを堂々と常喫する人はあまり見かけない。さらに今回のわかばにいたっては見た目が緑、肌色でひらがなというほかのタバコに比べてややチープでかっこ悪い印象もあり、歴史があることが逆に「おじいちゃんタバコ」と呼ばれる要因にもなっている。

さらに一番の売りである安さも特別税率の段階的廃止により、今年の4月からゴールデンバット以外は300円以上に値上がりと旧三級品の最大のメリットである安さが失われつつある。

そんな中で、このわかばをいろんなバイアスを外してレビューしてみようと思う。

タール19、ニコチン1,4と市販されているフィルター付きタバコではロングピースに次いで高いタール値を誇っている。旧三級品は味にばらつきはあるが、基本高タールという。

見た目はロングサイズの一般的なタバコ。匂いはハチミツの着香がされているのでどことなくHOPEのような淡い甘味が広がる。並べて嗅いでみるとその甘さは明白で旧三級品だから葉をそのまま紙につめて提供という雑さはない。むしろシガレットケースに入れて持ち歩くと普通の460円代のタバコと品格は変わらないように思える。

もしわかばを常喫するならシガレットケースに持ち歩いて、わかばと教えずに反応をうかがってみるのも面白いかも。

「これうまいですね~」→「実はそれ、わかばなんだよ」→「え~~まじっすか!」

実際に吸ってみるとクールスモーキング必須の気品の高いタバコだ。

雑に吸えば、他方で指摘されるように舌先に鋭い辛みと苦みが充満し、雑味だけで埋め尽くされる風味になる。加えて雑に吸ったときの灰の減り方が異常に速い。しかし燃焼剤の減りは決して早い部類ではなく、丁寧に灰を整えながら吸うことで葉本来の優しい甘味を味わうことができる。時折青葉臭さ、雑草を嗅いだような生臭い風味が混ざることがあるのだが、ゆっくり吸って煙を味わうことを心がけることで優しい甘味は継続される。

ただ甘味だけで終わるのではなく、わかば特有の舌先を刺激する辛みが時折訪れる。これはデメリットととる人もいるが、個人的には味に刺激やバリエーションを与えてくれるのでわかばのアイデンティティになっていると思う。この辛みの訪れとキツさに個体差があるため、やはり「安定して一定の味を求めるために吸う」人には不向きなタバコといえる。

吸い終わっても副流煙の臭みは少なめで、指先のアンモニア臭もまだ控えめ。

煙の量は全体的に少なめで、ゆっくり吸ったところで煙が目に入る心配もない。思う存分クールスモーキングしてやろう。味にムラッ毛がある分クールスモーキングの練習にも使える。

これを吸うとなんだかアメスピライトを思い出す。ハチミツの着香を程しているが、喫煙者に向けて甘さや旨味などの成分を余計に加えていない分、自然な甘味や風味を堪能できる。

これがささやかな薄味のため、食後とか談笑中に吸うものではなく一人静かにささやかな甘さを探し求めながらゆっくりと吸う。これがわかばとの良い付き合いではないだろうか?

ひとつ前にセブンスターという様々な旨味成分を施したタバコを吸った影響か、わかばは葉本来の甘味を楽しめる反面、その後に訪れるコクやまろやかな煙や喫後感は非常に弱い。風味の強さはタール値でいうと10~12程度のもので、ロングピースのようなどっしりと濃厚なコクなどには到底及ばない。吸い続けるとほかのタバコが恋しくなってしまうのも事実。

ヤニクラが頻発するタバコではないが、食後に吸ってみても直前に食べたものを呑み込むような風味はなく風味負けして、2本、3本と吸ってしまうので物足りなさも感じてしまう。喫後感がタール値に比べて弱めなのがわかばの弱点だろうか。

ちなみに誰かと外食したとか、休日ゲームセンターに入り浸ったわけでもないのに2~3日で切れてしまった。ひと箱あたりの最速記録だ……あぁニコチン中毒者乙。

吸った瞬間の風味は豊かながら、本当に薄味といったところで吸い終わりにはきれいさっぱり甘さや苦みや消えてしまっている。味わいを求めて吸った後も口をもぐもぐとしてしまい、同僚にみられて失笑されることも何度か(笑)

確かに使用している葉はPEACEのバージニア葉のような高級なものばかりではないかもしれない。しかしながら、「どうすればおいしく感じてもらえるか?」ということを徹底していろんな添加物を入れたり、逆に無添加を謳う一級品と異なり、丁寧に熱してゆっくり吸って、味わうことでタバコ本来の優しい甘味だったり、自然のものだからこそ時折訪れる雑味などタバコの醍醐味をしっかりと味わえる教科書的な存在感を放っている。あまりにも基本に忠実すぎるため嗜好品特有の雑に吸ってもうまいとか食後の後の一服といった現代人がタバコをたしなむ場面ではあまり相性が良くないのが玉にきずだが、百聞は一見にしかず。このわかばと巡り合えてタバコとの付き合いがより多角的になれた気がする。

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