紙タバコを味わってくれというアメリカンスピリットの魂は現代で通用しているのか?

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あいつは見た目のせいで誤解されがちだが、本当に気長なやつだった。素朴で曲がったことを嫌うこだわりをもってやつで、そういう職人気質だから万人に認められているわけではないけど、好きなやつにはとことん愛される。そういう存在ってどこの世界にもいるもんだよなぁ

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この厳ついインディアンの風貌が目印のアメリカンスピリットのライトがまさか僕が人生で初めて購入する紙タバコになるとは数年前なら思いもよらなかっただろう。生きていればこうして知り尽くしていたはずの自分の意外な一面に出会うこともある。

ちなみにJTが2016年、喫煙率を調査したところによると
成人男性は全世代で約3割、女性は1割ほどで合計して5人に1人が喫煙者という計算になる。ピークに比べ大幅に減少しているが、それでも1500万人だから残り僅かというイメージとはかけ離れている。

まぁ喫煙者も含め、喫煙=罪悪感のイメージを擦り付けることができているので、今後このパーセンテージはさらに減るだろう。東京オリンピックに向かってタバコの高騰化、喫煙スポットのさらなる減少がはかられている。

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

絵柄は前述のようにものすごく男性がふかしているようで、キツめの印象を与えるが、その実は味はあまりなく、煙の量も激しくない。

アメリカンスピリットは無添加で厳選されたタバコ葉のみ使用を謳っている。他者のタバコはありとあらゆる添加物とタールとニコチンを混ぜて快楽成分を高めようとしている。
最も無添加であることを実感できるのは燃焼剤を使っていないこと。これによりこちらが吸わない限り灰が進むことはない。メビウスやセブンスターの1.5~2倍吸えることになり、480円と20円ほど高いがコストパフォーマンスの高さもウリとなっている。

最初ということもあり、タバコらしいタバコをセレクトするにはうってつけと感じられた。
いざ吸ってみるとタールが8ミリなため味のパンチや喉へのキックは弱め。余計な雑味を感じられないが、なんともいえない香ばしい風味は漂う。口の中でしっかりと煙を閉じ込め味わっていくとようやくほのかな甘さや風味が漂ってくる。ただ25年間タバコを吸っていなかった僕からするとこれがおいしいという感覚はあまりわからない。

アメリカンスピリットは長く吸えることが最大のメリットであるが、外気を選んで、いっきに吸い込むのではなくちょっとずつ啜るようにクールスモーキングをしてようやく味が顔を出す。能動的にあじわってやろうという意気込みがなければうまく付き合えないタバコだ

しかし、紙タバコの限界というものはやはり感じられ、紙を燃やしてしまう以上、完全に無添加の清廉さを保つことは難しく、吸えば吸うほど余計な雑味が混ざるように感じられる。一吸い目にすべてを賭ける覚悟で吸わねばなるまい。

知人の方が早くタバコがなくなり、その場を後にして喫煙所には自分一人だけという場面が多く、喫煙所でゆっくり腰を下ろして残りの灰と煙の量と相談しながら味わい方を考える。孤独に一人でふけるためのタバコであり、ゲーム中や家で何か作業というながらタバコには全く適さない。

タールはライトなので多少低めながらも、根元はやはり雑味の多いタール部分に相当するのでながらタバコをすればするほど、味は感じられない、雑な苦みばかりが押し寄せて、無駄に一本消費しながら同じタール量のタバコよりもニコチンとタールを摂取してしまったという結果になりかねない。
さらに長時間タバコを吸い続けるということはタバコを持った手の人差し指や服に匂いがこびりつきやすいというデメリットを抱える。あなたの近親者に嫌煙家がいるならこれも避けた方がいいタバコの一つに加わるだろう。

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もちろん、仕事の合間に軽くタバコ休憩をとるときにもそぐわないタバコの一つだろう。仕事終わりや食後の解放された数分間をこれに費やすかどうかはあなた次第。

しかし、タバコへの依存はタールとニコチンのコラボレーションもさることながら日常の習慣によるところが大きい。「食後に絶対」「仕事終わりに絶対」と習慣化すると脳がそれらの行動後に吸うことを命令してくるのだ。こちらのほうがはるかに厄介だ。だからこそ禁煙は数か月行えると「この時間は吸わなくてもいい」と習慣づくようになる。

銘柄を紹介しあうだけの軽いコミュニケーションだけなら問題はないが、タバコをコミュニケーションツールとして考えている人ならば、避けた方がいいタバコの一つだ。ここまで吸い手を
選別してくるタバコも珍しい。どの自販機にうっているわけでもなく、アメスピそのものが置いていないコンビニもある。その扱いづらさがある意味、一部のタバコファンの心をつかんで離さないのかもしれない。

こう書いてみると、現代人の喫煙スタイルにことごとく反しているのがアメリカンスピリットというタバコではないだろうか。吸える環境を喫煙者がコントロールできる環境とは言い難く、長時間こだわって味をゆっくり楽しむタバコよりも短時間ですぐに済ませてしまって味の濃いタバコのほうがいまだに求められている。
メンソールも主流になっていることを考えると、吸うことに細心の注意を払うアメスピもいずれ吸うことそのものが面倒になっていくのだろう。

アメスピだけを吸い続ける人も多いが、他のタバコと気分を変えてシンプルに長く一人の時間を持ちたいということでサブでアメスピを吸う人は多いという。

アメスピライトはタバコと喫煙時間の関係性を今一度考えさせるタバコだ。私のように人と話すことがあまり好きではなく、自分の時間を一日のどこかで確保したいという我儘な子供にとっては喫煙所一人で過ごす5分は特別なものだ。年をとるほどに体感時間があっという間になってしまい、時間への無常さを感じられずにはいられない。

実のところ、タバコの味がひたすら好きで吸っているという人も少ないし、銘柄をコロコロ変えるのではなく、良いと思ったら同じタバコをひたすら買い続ける喫煙者の心理は、タバコを吸うことによって「自分だけの時間を確保したい」という欲求が大なり小なりあるのだろう。スパスパたまったストレスを吐き出すようにチェーンスモーキングする人もいれば、一本をちびちびと大切に吸い続ける人も共通した心理に違いない。 

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