Number 921 付録白トータル90のハメスに釣られて読んでみた

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またWCCFが一冊のスポーツ雑誌と僕をつなげてくれた。
学生時代、スポーツ新聞などはもちろんおいていない高校の図書館に唯一おかれたスポーツ情報誌。それがNumberだった。

2017-02-13-032316

AERAと同じように今話題のトピックを新聞記事ぐらいのサイズで適度に通勤時間に読み干せる量をあえて狙っていると今振り返ると感じる。

選手インタビューをさらに掘り下げてスポーツ業界を盛り上げるという形式としては雑誌と新聞の中間を歩むようなところで、一つの紙面は電車1~2駅分で読めるという長すぎず短すぎない絶妙な尺度。最近の雑誌はネットに負けるなと文量を過剰に詰めたり、得られた情報をすべて総動員するような形で1000~1500円ほどの価格帯で販売して優位性を見出している。

もちろん家に置いておきたい決定版的な雑誌の存在は有難いのだが、手ごろに自分が得られるだけの情報を雑誌で得ようと思うとかなり難しい世の中になったのではないだろうかと寂しくなる気持ちもある。

さて話をもどそろう。

今回のナンバーはWCCFのカードが付属している。
内容はレアルマドリードのオフェンスMFであるハメス・ロドリゲスの白。
トータル数値は90。

最近は雑誌付録に白カードは当たり前になっており、トッティ、ロッベンといったレジェンド級の選手がスタミナは一試合とても持たないがそのほかの能力は自身の綺羅とそん色のないカードが増え、U5または全白構築がさらに容易くなっている。 

ハメスの白に関しては待望の白と言いたいところだが、ハメスにはもともと白があり、レアルの白で攻撃的MFといえばスルーパス持ちのイスコやEXTRAカカなどライバルが多い。そもそもレアルはWCCFの優良白がひしめくチームでもある。それでもトータル90でテクニック19、スピード18は綺羅とそん色のないクオリティ。WCCFではモドリッチ、クロースは何のそのでレアルの絶対的なスタメンとして輝いてもらいたい。

ナンバーの内容だが、いよいよチャンピオンズリーグベスト16に向けてということで、ジダン、デル・ピエロ、ジェラードといったチャンピオンズリーグを制したレジェンド選手たちの特集。

昔ならディープなファンが紙面のインタビューをみてあの頃の興奮を脳裏によみがえらせながらまた再度興奮するというのが主な楽しまれ方だったが、現代では動画共有サイトにより名試合のハイライトなどはアーカイブス化されその時代を知らない人間であってもネットサーフィン一つで興奮を疑似体験することができる。これはある意味スポーツ雑誌にとっては追い風といえる。
もちろん、独自にハイライト映像を編集してDVDにして付録につける雑誌は現在でも存在する。

情報が氾濫しており、読み手の知識、リテラシーに格差が生まれているからこそ、ナンバーのように比較的大衆に読まれている雑誌はどのような層を狙って記事を書くか、その繊細なバランス感覚は雑誌に携わらない人間でも深く感がさせられるところがある。

残念ながらジダンは本人のインタビューではなくレアルに加入して間もなく伝説のボレーシュートを決めた決勝戦にまつわる関係者のインタビューが中心。しかしながら、選手のインタビューも面白いが、監督のインタビューの方が自分は好きかな。今回のナンバーでもメインではないがデルボスケとメインの一つとして企画されたカペッロのインタビューが非常に興味深い内容だった。

レアルの監督なったジダンの英断の一つしてあげられるボランチにブラジルのカゼミロ起用に関して

「マドリーのサポーターの一部は、この選手を評価していない。マドリディスタの大半は攻撃的なパフォーマンスを好み、チームは常にボールを保持して、試合を支配しなければならないと思っている節がある。そしてミッドフィルダーには何よりも高い技術を求める。堅実性よりも美しさを求めるのは、彼らにかぎったわけではないが、ジダンはその間違いを犯さなかった」(p27)


ちなみにコンテンツ単位で一番面白かったのは
「吉田麻也に訊くプレミア勢の復権はあるか?」
言わずと知れた日本代表のCBでプレミアで活躍中の吉田選手が、プレミアは過密日程で上位が均衡しているためチャンピオンズリーグにコンディションを整えにくいという結論に至るまで、プレミア上位陣へのコメントと戦力分析を2ページにわたって語っている。テキスト構成の専門家もいるのだが、真面目に受けこえたしているかと思いきや、皮肉やユーモアのあるコメントもあって、吉田への見方が大きく変わった。

アーセナルの最大の魅力は、誰が何と言おうとエミレーツ・スタジアムです。あのロッカールームは、何度行っても最高です!(p67)


こんな風に落としてあげたり、逆にあげて落とす語りが結構うまい。これは不謹慎かもしれないが引退後有力な解説者・コメンテーターが一人誕生しそうだ。

ちなみにすでにCLベスト16の1戦目はすでに行われており、もう1試合目にして勝負ありと言わんばかりの大差をつけてのスコアが散見される。ひと昔前、H&Aは1戦目は様子見的な流れが多かったが、過密スケジュールがトップチームになればなるほど強いられているこのご時世。勝てるときに勝つことが求められているのか。
ちなみに吉田選手の大本命バルサの運命はというと……

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