FIFA17 The Journey プレミアリーグで活躍する若者を追体験するFIFAの新たなる挑戦への感想

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WCCFを通してまたサッカーに興味が沸いたので、今年の秋にウイイレかFIFAかどちらかを購入しようと決意した。操作性が良く、選手の表情も日本人から見て「似てる!!」と思えるグラフィックをつくれるウイイレにも関心はあったが、選手やチーム事情に詳しくなりたいと思ったら圧倒的なライセンスの質を誇るFIFAをプレイせざるを得なかった。

それだけではない。FIFA17のPS4、XBOXoneから新しいモードであるThe Journeyが追加された。(PS3では収録されていないので注意)

ちなみにサッカーゲームはウイイレ9,10からおよそ10年ぶりのブランクがある。あのころはウイイレ一強だったが……

興味深いことにウイイレはMGS5で採用されたFOXエンジンを活用しているが、FIFA17ではバトルフィールドで採用されているFrostbiteエンジンを用いている。これにより試合中の選手のリアルな表情の変化やボディコンタクト時のわずかな身体の傾きまでもリアルに再現している。

そのFrostbiteエンジンが今回のストーリーモードを可能にしている。

ざっくりいえばパワプロのサクセスのようなものといえば日本人ゲーマーにとってなじみ深いかもしれない。偉大なプロサッカー選手の祖父を持つアレックス・ハンターという白人と黒人のハーフの17歳の若手からみたプレミアムリーグのお話。
洋ゲーらしく優勝することも目的だが、どれだけ濃密なプロ選手生活を送れるかに主観を置いているところも面白い。なにせ筆者はプレミアリーグを優勝できなければ、悲願のFAカップも決勝で油断してまけてしまった。それでも僕のハンターはシーズン17ゴールを記録し、アディダスとスポンサー契約して多くのフォロワーから支持される選手にまで成長した。アレックス・ハンターという固定された名前とストーリーなのになぜか自分が育てたかのような親近感を沸かせるつくりは見事だと思った。

しかし、多くのレビューで触れられるようにまだまだ発展途上のストーリーである。

まずパワプロのサクセスのような自由度がない。ひたすら試合を繰り返し、能力をあげて監督の評価をあげてスタメンで起用されるような選手になる。これぐらいしか目標がない。プレイするたびに選択肢やプレイの内容によってストーリーが若干変わるらしいが大枠は変わらないだろう。ハンターに彼女ができて、ちょっとした油断で彼女が妊娠して毎日のようにフェイスブックで「どうすればいいの?」とののしられるというトラブルはない。
わかりやすく王道な分、面白みは薄い。

逆に自由度が低い分、誰もが「プロサッカーの世界ってこんなものなのかなぁ」とロールプレイできるだけの世界観はしっかり再現されていると思う。
ロッカールームでの鼓舞や突然のレンタル移籍、インタビューでファンや監督の評価が変わってしまったり、初めてのデビュー戦は「誰だ?誰だ?」とあおられる中、ゴールを決めて「ハンター!!ハンター!!」と観衆を一気に味方につけるこの興奮。
これは現代のリアリティを追求したサッカーゲームだからこそできる贅沢な演出以外の何物でもない。

他にもプロテスト時は観客は当然おらず、街をはしる自動車の音ばかりがむなしく聞こえたり、プレミアリーグに入ってからは実況と解説がちゃんとハンターのための専用の掛け合いを複数用意している。このモードのためにFIFAがどれだけの労力を費やしたかがよくわかる。

さてこのストーリーモードではFIFAのチュートリアルの一面を持つ。
まず主人公がつくポジションを選択できる。DFをやりたい人もいるかもしれないがオフェンスMFからWG、STと攻撃的なポジションに限定される。

主人公が所属するチームはプレミアリーグから選択できる。マンチェスターユナイテッドやアーセナルなどの強豪であればスタメンに選ばれるまでの評価が高く、逆に下位チームならばスタメンをはりつづけるチャンスに恵まれやすい。
一度選択したチームはそのプレイ中は変更できないため僕は「このチームを強くしてやる」と昇格したばかりのハルシティを選択したが、もう自分の感性に従った方がいいです。

チームに所属するとまずはサブから。監督が選んだ練習(セットプレイやディフェンス、シュート、ドリブルなどのミニゲーム。これが結構面白くてやっていくうちにプレイになれていく秀逸なつくり)で高評価を得るほどにスタメンに選出されやすくなる。

試合開始前はハンターだけを操作するかチーム全体を操作するか選べる。ここはハンターだけを操作した方が楽そうだが、ディフェンス時はつまらないし、パスを要求したりシュートを促せるが、パスの要求をミスするとそれだけで評価が下がるため最終的にはチーム全体を操作した方が評価はあがりやすい。それにこのゲームの仕組みをしっかり理解するためには最終的に全選手を動かした方が手っ取り早い。

試合中も10点満点で監督から評価される。ゴールを決める、アシストするという王道の評価があがるポイントもあるが、ショートパスをひたすらつなぐ、クロスをあげるという地味な動きでもしっかり評価がつく。むしろ序盤はパス練習を積み重ねて味方に確実なパスをつないだほうが安全に評価をあげられる。

難易度は試合前に何度でも変更できるがほぼセミプロでプレイした。どの難易度も安易なドリブルで突破できないようにかならずマンツーマンでマークされる。その裏をかくように敵を密集させてその裏を狙ってスルーパスして飛び込んだハンターがゴールネットを揺らすというのが王道のゴールパターン。

キーパーの動きが多彩で生半可なシュートはすべてふさがれてしまうが、ハンターも能力が上がりやすいので後半戦は一対一ではほぼシュートを決めてくれるようになる。お勧めはシュートゲージをためてから〇ボタンをタップする低弾道シュート。シュートゲージが溜まりすぎて普通なら宙高くとぶシュートも強烈なグラウンダーシュートになって枠内をとらえてくれる。

スタメンになれば出場時間が増え、そうなると自ずとボールに触れる機会も増す。ボールロストしたり、パスミスは評価を下げるが、ゴールやアシストで汚名返上して評価がV字回復もままあるのでスタメンになるに越したことはない。

基本的に練習で評価をあげて、スタメンで試合にでて、得点してヒーローインタビューでどや顔してフォロワーからちやほやされるの繰り返しだった。プレミアでは弱いハルシティをあえて使ったことで普段はスター軍団のビッグクラブでCPUをひたすらボコりたいプレイを好む僕も能力の低い選手でどのようにゴールへの活路を見出すのかを逆算しながら考えるのが楽しかった。

オフェンスもさることながらこのゲームはディフェンスが肝になっている。AIが賢いため時間をかければ的確な陣形を築き敵を阻む。逆に前線奪取やコーナーキックからのカウンターを行うと陣形がちゃんと崩れてそこからドリブル突破してゴールというのもよく生まれる。

最初はタックルボタンばかり押して相手につっこむがひらりとかわされ、裏にパスされピンチがよくあった。あまりにも悔しいのでボタンを何も押さずに静観すると勝手に敵からボールを奪うのだ。いかにタックルやスライディングを試みるかではなく現代サッカーゲームはどのように身体をいれて、シュートコースを防ぐか、相手の姿勢を崩してボールをロストさせるかというポジショニングとカバーリングを重視した仕組みになっている。これがわかると相手のパスコースを防いだうえで二人で囲んで体制崩してボールを奪う。
サッカーゲームではなるべくやりたくないディフェンスが楽しく感じてしまう。

とはいえウイイレのようにドリブルが強力なスーパースター一人で打開できるような爽快感あふれるシステムではないので、一試合5分程度に設定しても二試合たてば体力をかなり消耗してしまう。そのため本作のストーリークリアまで一か月近くかけることになってしまった……

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