おひとりさまをおひとりさまで居続けさせてくれる至福のステーキタイム いきなりステーキに生涯独身候補生が挑む

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河原町三条のアーケード街にいきなりやってきたその名も「いきなりステーキ」という店。名前からしてステーキ店なのだが関東を中心にフランチャイズしており、2013年からこれまでのステーキ店と一線を画す独自の展開によって原価率の高い肉を扱いながらも他のステーキ店の追随を許さない回転率を誇り、業界の風雲児として注目されるようになったらしい。

前置きはさておき、気になってはいたので思い切って一人で入店することにした。

これまでは前菜、スープ、肉、デザートと格式が高く、座敷に座ってゆっくりと1~2時間くつろぎながらステーキは食べるものだった。比較的大衆向けのステーキハウスやファミレスにしても一人でゆっくりというスタイルもあるが基本は複数人を対象としたものだ。
しかしながら店内を除くとこの河原町三条は特別なのかパイプ椅子のようなものが並んでおり(ちなみに本店などは立ち食いスタイル)、ほぼカウンター席。客層も若い男女から中年まで。特に驚くのは私も含め一人客が多く、女性が幸せそうに300g以上の肉をほおばっている姿が圧巻。(幸せそうに肉を頬張る女性は素敵です)

僕も興奮を抑えきれずにつば防止のアタッチメントをつけた店員にメニューを告げる。
注文はやや特殊で、サラダ、ドリンク、ライスなどはウェイターが受け付けており、メインのステーキは注文番号を片手に厨房までいって肉屋のように「これぐらいのグラムですか?」とシェフが切り分けた肉を生でみながらグラムと値段が表示されて考えることができる。肉屋なら当たり前の光景だが、ステーキ店でこれから食べる肉をみながらというこのライヴ感は楽しいものがある。「これからこの肉と対面するのか・・・・じゅるり」
次に焼き加減を。もちろん肉本来の味を楽しめるレア一択で!!

待つこと10分、いや10分足らずでメインの肉と注文したライスがほぼ同タイミングで登場。(ライスは無料で大盛にできる)

肉はガーリックチップとペーストがふりかけられているだけで、甘口ソースやポットに入った専用ステーキソースで味の調整ができる。
本当に肉とその下にはさまっているコーンぐらいで、肉が大好きな野郎にとってはサラダは不要。ひたすら肉とライスと向き合ってむしゃぶりつくせる環境に感謝感激。

選んだのは店のメインであるリブロースステーキだが、レアでやわらかいながらも噛みごたえがあって噛むほどに肉汁が口の中を包み、それをライスで贅沢に流し込む。一人で決まった時間に好きなものを好きなだけ食える。これに勝る幸せが果たしてそうあるのだろうか?

食べ終えて、支払った料金は2500円・・・・・・まぁ安くはない。店の表示金額がすべて税抜きなので油断すると思わぬ出費にもなる。しかし店を出た後の筆者の顔は恍惚に満ちていて、その後も優雅な休日を過ごすことができた・・・・・・・・・・・その時は仕事でいくつかポカをやらかすなんて夢にも思わなかったが

さて、感想を。
最近ヒットしている飲食店の傾向として「おひとりさま」を視野に入れている店が強い。ひと昔前の外食は家族で特別な時を共有するという目的で愛されていたが、近年生涯独身が増えるなかで外食は自分が周りの煩わしい付き合いから解放されて自分だけの食事を楽しめる至福の時間という意味に置き換えられた雰囲気がある。

おひとりさまを意識している店は食べることに集中できる環境づくりを第一に考えている。注文から調理までのスピードが速く、べらべらと会話するという雰囲気も薄いため多くの客は肉を食べたらすぐに精算してその場を去る。飲食店へリピートする要因は「楽しい空間と時間を過ごせた」が第一だが、何度も通うということを考えると「食べるという目的を的確に果たしてくれる」。そういう意味でこのいきなりステーキは優れたフランチャイズラーメン店のようなノウハウがステーキに注ぎ込まれている。

時は金なりにあわせてステーキをすぐ食べてその後の時間を有意義に使えるのも、「金はある。食べ物にもお金はかけられる。だけど趣味に一杯時間を使いたい」というわがままなおひとりさまのニーズにこたえる素晴らしい仕組みだと思う。

さらにイギリスなどでは勤務前、中の朝食、昼食に力を入れて、夕食は適当に済ませるという文化が根付いており、日本は真逆のためステーキは休日の夕食にとることが多数だが、いきなりステーキはランチでも気兼ねなくでかい肉を食ってエネルギー補給できる休憩所として大いに機能している。今回は夕食でしか入店していないが、機会があればランチタイムの1000円台で食べられるステーキにも対面してその後有意義な時間を過ごしたい。

ヒットしている飲食店は考えれば考えるほど、売れるべくして売れる合理的なシステムが介在している。
たしかにいきなりステーキのリブロースステーキはうまかった。しかし、それ以上に気兼ねなく一人でステーキを
食べたいという男女のおひとりさまの抱いた潜在的な欲求を叶えたところに素晴らしさがある。

もうファミレスへわざわざいって寂しい思いを少ししながらステーキを頼む必要はない!!
あなたは気兼ねなく一人でステーキを思う存分、頬張って自分への心からのご褒美を自分へ贈ることができるのだ!!

「いきなり!ステーキ」は”非常識の塊”だった

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