MUSECA 1+1/2 他の音ゲーほど盛り上がっていないが愛でたくなる要素を多数含む良質音ゲー

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ゲームセンターによっては音ゲーコーナーを観察したり、気になったものを触ってみたりするのだが、そのなかでも感触が良かったのが古豪ビートマニアのスタッフが手を入れ、昨年にリリースされたばかりのMUSECA(ミュゼカ)という作品。

どのゲームセンターもチュウニズム、マイマイ、太鼓の達人という三強といったところで他はゲームセンターによって熱中、冷めているがはっきりしている。
このミュゼカに関してはKONAMI製でビーマニスタッフということでどこも安定して設置されているが休日ですらプレイヤーをほぼみない。特に最高難易度を意欲的にプレイするような熱中者がいなかったのだ。そこに関心がいって「どれだけおもしろくないんだろう?」というネガティブな感情からこのミュゼカをプレイしてみた

プレイした感想はチュートリアルもわかりやすい、ノーツもわかりやすい、ライセンスは初音ミクや東方ばかりでアニメやバンド系統はない……でもグラフィカ集めが意外と面白い。

まず、音ゲーを始めるきっかけはなんだろうか?

①ボタンを押したり触っているだけで爽快感、演奏している快感があって楽しい
②知っている、好きな曲が多数収録されている(とりあえず「女々しくて」があればやってみようかとか)
③自分にあった難易度が存在する(簡単すぎず、難しすぎない)
④次もプレイしたいと思わせる継続要素がある(新規楽曲の追加)

とりあえず自分が重視するのはこんなところ。そしてチュウニズムはリリース開始当初からその基準をすべて満たしており、現在のブームは至極当然といったところ。

そしてミュゼカは②が微妙なところがあるがほかは高いレベルで満たしていると思う。

操作に関しては5つのボタンと1つのフットペダルを利用。ボタンは上に3つ、下に2つあって大きさは同じだがノーツでは青、黄色で上下を使い分けており直感的にわかる。
このボタンはスピナーと呼ばれており、押すだけでなく回すこともできる。ノーツ上に竜巻アイコンが出たら回す。判定は別物なので実質11の操作デバイスがあることになる。
叩く、回す、踏むと3つの動作を要求され適度な忙しさがある。 
ビートマニアにも回す操作は要求されるがボタンと一体になっており直感的でわかりやすいし、低難易度でも回す操作をよく要求される。リズムにあわせてクイクイッと回したり、竜巻の大きさで大きく回す動作も組み合わせることで演奏の没入感も深まる。
これにより楽曲の難易度が低くてもちゃんと演奏した快感が得られる。逆に難易度が高ければ離れたボタンの同時押しが増えたり、回す方向を求められたりと譜面の数以上の難しさを感じさせる。まだまともにレベル10以上の高難易度はクリアできていない状況……

もう一つ、本作のアイデアとしてグラフィカを集めるというものがある。
現在プレイできる1+1/2はツイッターで改善点を募集したアップデートバージョンで背景が白から黒になりノーツが見やすくなったり、チュートリアルが親切になったり様々な改善点が施され、別物と評されている。


(ビーマニのプレイヤーがプロジェクトXを模したPVでアップデートをおもしろおかしく、でも中身をしっかりと伝えている)

最も酷評されたのはグラフィカという著名な絵師が書いた絵を収集する要素があり、楽曲プレイ前に3つのグラフィカを設置して難易度を変えたり、スコアの上限を変えるラブライブスクフェスのようなシステムを採用していたところにある。アーケードに設置されている音ゲーはあくまで操作の鍛錬だけに特化したものが多く、システムや課金で難易度を上下できる家庭用、ソーシャルゲーム用の要素は毛嫌いされる。

本作では曲を自由に遊べる基本モードとは別にグラフィカを収集するモードが搭載。
グラフィカには描写力というステータスが設定されており、これが高いほどグラフィカを収集しやすくなる。またパズドラのように5属性の相性が付与されていて、赤属性なら青属性ばかりのグラフィカを3つ固めると収集しやすいなどの概念がある。(相性が良ければ、元の描写力から1,3~1,5ぐらい描写力があがる) 

グラフィカの絵は魅力的な一枚画が多く、ものによっては声つきもある。さらにグラフィカを使ってプレイすることでMEDEL(愛でる×レベル)という経験値が溜まり、アップすることで描写力上昇、絵にまつわるストーリーの閲覧、収集を助けるスキル開放など育成要素もある。

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(公式サイトからKONAMIIDに登録していれば、スコアデータのみならず獲得したグラフィカ一覧とその絵、MEDELアップによって解放したテキストとスキルを閲覧することができる。プレイ中はまわりの雑音やプレイに集中して気づかないことも発見できるし、これによって収集欲が加速する)

スキルはほとんどMEDEL8ぐらいで解放されるが、描写力がもともと高いグラフィカはミスをすると描写力が落ちるというマイナススキル、逆に描写力が低いグラフィカは三番目にセットしたり、とくていの譜面をクリティカル判定で成功すると描写力がアップするプラススキルと幅がある。

MEDELはグラフィカ収集モードだと3つのグラフィカを選ぶ分、経験値が分散されるが自由に曲を遊ぶモードをプレイすれば経験値を大量に獲得できる。
MEDELはグラフィカを獲得した際にどの難易度で挑んだかで上限が変わる。簡単な難易度なら適当に操作してもグラフィカはゲットできるがMEDELは8ぐらいしか成長しない。逆に難易度が高いと描写力と操作力を試されるがクリアすると10ぐらいまで成長できる。

KONAMI独自のPASELIを使用して120円分利用することで育成を加速させる課金要素は残され
ているものの、グラフィカをしっかり収集するにはちゃんと曲を演奏しきることが要求されるためこれぐらいの塩梅がちょうどいいかもしれない。

ソーシャルゲームなどを触ったことがある人なら数プレイするだけで「なるほどこういうことか」と納得できる要素だ。

このグラフィカ収集も賛否両論あるかもしれないが、初音ミク、東方というライセンス曲ではあるがマニアックなものが中心である場合は演奏や操作の楽しさ以外の要素も含まなければ客をつかめないと思う。実際、同系列のサウンドボルテックスは全く嵌れなかった。(両方のつまみの操作がこじんまりとしていて快感がなかったかな)
KONAMIeアミューズメントカードを作ってデータを記録するだけの価値はあると思う。

ミュゼカは初動で2015年にリリースされたにもかかわらず不親切な部分が多く、ライセンス曲も既存の有名音ゲーに比べると貧弱、見た目は単に5つのボタンを流れるノーツでたたくだけというところでかなり遅れを取っている。だが個人的にはグラフィカ集めや見た目では伝わりにくいスピナーを軽快に回す楽しさなどほかの音ゲーでは味わえない没入感をいくつか備えた優秀な音ゲーだと感じている。

おそらく今熱中している音ゲーに没頭して興味がないとか、周りにプレイする人がいないから面白くなさそうというイメージでプレイしていない人もいるかもしれないので、そういう人の背中を押せるきっかけになれば幸いだ。 
僕はグラフィカよりもこのミュゼカのゲーム性を愛でたくなっている。 

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コメント

  1. 匿名 より:

    >今熱中している音ゲーに没頭して興味がないとか、周りにプレイする人がいないから面白くなさそう
    前者はともかく、後者並びに「音ゲーはやりたいが何れもシックリ来ない」という方は、是非僕と一緒にプレイして欲しいです。
    先日、帰り際の学生でごった返す中、初プレイから連コインしちゃいまひた。弐寺もウニもポップンもシックリ来なかったんけどなぁ…
    並びたくないし見られたくないって方にもドンピシャ!!
    ただ、需要と供給は均衡だもんね…

  2. 司 真 より:

    お気に入りのゲームを見つけたとしても、近所のゲームセンターがどれだけ設置しているとか、プレイしている人が平均してどれくらいいるかで没頭できるか大きく左右されるのが良くも悪くもゲームセンターって施設だと思いますけど、ミュゼカは本当にプレイしやすいんですよね~PASERIを使えば低予算でも長時間遊べるし。

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