携帯機で遊ぶスーパードンキーコング 短い緊張、長い緊張の絶妙なバランス

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スーパードンキーコングには苦い思い出がある。
幼稚園の頃、周りはSFCを存分に楽しむ中、コントローラーを回されて友達の間で交代しながらプレイするのだが、敵との距離感、ジャンプで踏んづけて倒すという概念を知らない僕は最初の敵に何度も倒され、わずかプレイ時間5秒程度、友人は5分も遊べる姿を見て悔しい思いをしたものだ。

そのリベンジとばかりにスーパードンキーコングGBをプレイしてみたが、自動で動くリフトステージであえなく断念。色彩豊かなSFCをGBカラーで再現しようと試みているが、色が潰れて敵との距離感、あたり判定がひどくわかりにくい移植作品だった。

そして、今年の3月。いよいよNew3DSにてSFCのバーチャルコンソール解禁。
早速、F-ZEROとともにスーパードンキーコングをダウンロードして遊んでみた。

SFCバーチャルコンソールラインナップ

クリア時間は4時間ながら非常に濃ゆいアスレティックアクションを堪能できた。

「レイマン レジェンド」 レビュー リズムとアクションの心地よいアスレチックアクションの完成形
「ドンキーコング リターンズ 3D」レビュー 習うより慣れろ!!レトロなアクションゲームと難易度の幅

バーチャルコンソールではおなじみのバックアップ機能を利用すればいともたやすく攻略できるのだが、それをぐっと我慢することで道中に設置されたファンキーコング(レベル間移動)、キャンディーコング(セーブ)に到達したときの安堵と達成感が計り知れないものになる。

レア社の伝統というべきか。傑作「ブラストドーザー」のように最初は豪快に転がって、アニマルに乗って敵を蹴散らして、多数設置された1UPを回収していく全能感に浸らせ、いつのまにか狭い足場を微調整しながらのジャンプアクション、ジャンプだけでは倒せない敵を多数増やすことでアスレチックアクションとして深みが増していく。

転がる、地面をたたくと荒々しいアクションがよく取り上げられるが、ジャンプボタンを押してから方向キーでの調整がきびきびとできる。そのためミスは自分の責任であると自覚することができる。

スーパードンキーコングがほかに優れているのは短い緊張と長い緊張を交互にプレイヤーに与えているところだ。

短い緊張。これはドンキーとディディーあわせて2ライフしかないことに起因する。
スーパーマリオブラザーズ、魔界村から伝統といえる2ライフだが、この時代の主流がシューティングでそのシューティングが一回攻撃を受けただけで一定地点に飛ばされる戻り復活だったことを考えると、現在遊ぶと2ライフは理不尽に見えても当時では救済的なバランスだったと思われる。

ライフに猶予がある場合、マリオではあたり判定が大きく狭い道を進めないというペナルティがあるが、ドンキーコングでは二匹の異なった能力を持ったゴリラを扱えるというメリットになっている。もちろん二匹がならんで移動し続けることで一匹だけを操作するよりも状況を把握しづらいというデメリットがあるのだが……

ライフ回復にあたるDK樽はライフ回復と攻撃を兼ねているだけでなく、ステージ上で絶妙なバランスで配置されている。少しの油断で残り一発でアウトという緊張感の中、DK樽を探し当てた瞬間の安堵、しかし後半のステージでは敵の集団に樽が放り込まれていたり、普通に横に走るだけでは見つからないように隠されている。

次に、本作ではキャンディーコングというセーブポイントがあるのだが、キャンディーコングが設置されているのはエリア内に一つでボス直前であることが多い。エリアを攻略し次のエリアに進むとエリア間を移動できるファンキーコングにたどり着くまで3~4ステージは残された残機でクリアしなければならない。

一見、難しそうにみえるがファンキーコングでステージ1のバナナジャングルに戻れば簡単に20~30機を確保することができるため、こうしたあからさまながら救済措置を設けている点もスーパードンキーコングの優れたポイント。残機稼ぎを公に認め、許容している作品は当時としても珍しかったのではないだろうか?

残機を稼げるといってもアスレチックアクションの特性上、転落による一撃死が多く(一撃死してもライフが残っていれば残った状態で再開させてもらえるというのも珍しい)あっという間に消費する。

また、明らかに狙っているようにエリアの1番、2番目のステージは転落死が多めの難易度が高いステージが多く、3~4番目のステージは緩やかに難易度が下がっている。そうすることで遊び手があたかもうまくなったように錯覚する。そしてまた次のエリアの冒頭のステージで大量の残機を失って「やっぱうまくなってなかったのか」と意識を戻される。

いま、サイトを確認したら4月6日にスーパードンキーコング2がダウンロードできるとな……運命的なものを感じざるを得ない。

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