ロボットが感情を持つ前にロボット=豊かという感情によってディストピアが作られる

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時代の流れというものは残酷なほど早く、適応しようとする人間を裏切っていく。

7月中旬にハウステンボスのホテルにて導入されるロボットによるホテル接客。三菱UFJでは人の声に反応してアナウンスする人型ロボットを試験的に店舗に配置している。

現状では、電話による自動アナウンスの役割をそのままロボットに導入しているにすぎない。彼らが臨機応変にクレーム対応したり、金銭の授受ができるレベルでは当然ないが、なんだかそれもあっという間に達成されそうで恐ろしい。
企業にとって1にも2にもネックとなるのは人件費。まだロボットを導入したところで適切な処置をするためのアドバイザーへの報酬、修理などの定期メンテナンスなどを考えれば時給800円のフリーターを教育したほうがお得。それだけでしかない。接客、レジ打ちといった比較的職のセーフティーネットと呼ばれた仕事がまた奪われていくのだろう。

臨機応変性が乏しいといっても、Q&Aの明確な質問に対しては人間よりも適切に教育すればこたえられるため、そういった素質が問われる役所仕事などは真っ先にロボットの活用が見られそう。(逆に接客でもっともクオリティの求められるホテルにいきなり導入されたからこそ今回のニュースは驚かれているわけだが)
あと多少コストがかかる程度なら、不平不満や保障を申告もしないし、途中でリタイアする危険性もある人間よりもロボットを運用するほうがはるかに仕事に効率があがるように見えてしまう。
裏を返せば定期メンテナンスさえ怠らなければ24時間365日稼働してくれるのだ。

うーん、考えれば考えるほど不安になってしまう。
逆に今自分がやっている仕事は、繁忙期などは常に客から配達時間の変更や配達場所の指定などがめまぐるしく 入れ替わり、そのたびに荷物をこまめに移動する必要があるため決まりきった対応を求められるロボットが参入するのはまだ先になりそうだが……。

そもそもロボットが到来する、しない以前に事務や経理の仕事に従事する人が激減し、経験と能力のある一部の人が担うケースが大半だ。20~30代の女性が現場に出て肉体労働に励むという光景を見ることも少なくない。

このままじゃ65歳まで肉体労働に従事しそうだ。そう考えるとこのニュースを微笑ましく見ている民法のスタジオの雰囲気に悪寒が走ってしまう。 

ロボットやアンドロイドを題材にした映画で、ロボットが知能を与えられ人間を支配するというディストピアを描いたものがしばしば見受けられる。 
でもそんなものはすでに始まっている。ロボットやITの発達で職を失う人が増え、ロボットを使って豊かに生きられる人のパイは減っていって、ロボットによる豊かな生活を享受するために精神を病む高度な接客、単純だからこそスキルアップや出口の見えない肉体労働者や派遣社員に歯止めが効かない。
そういう未来を浦沢直樹のプルートウでも暗示されていたが、ロボットが感情を持つ前に、ロボットがいれば豊かになるという感情がディストピアに進んでいくのではないだろうか。

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